神社の本殿を下って、海岸に向かうと、磯の岩の上に鳥居がある神社。軍艦那珂の忠魂碑がある。母方の祖父が太平洋戦争の時に乗っていた船だ。この神社の北側を流れる那珂川にちなんで命名され、艦内神社にこの神社がお祀りされていた。祖父は軍艦の修理のために日本へ帰投した際、治療のため下船し、その後、私まで命を繋げる事になった。軍艦那珂は修理後に再び戦場へ戻り、グアムの東の海で、アメリカ海軍の砲撃により沈没した。
子供の頃、バルチック艦隊が、とか、ナバウルが、とか、軍艦の話になると止まらなくなる祖父だった。子供の頃は軍艦が好きなんだな、程度に思っていたが、今思うと、忘れられなかったのだろう。話している時は私ではなく、いつも遠くを見ていた。
協賛者の石碑に祖父の名前を見つけた。生活に苦労していたのにもかかわらず、毎年、2月17日の慰霊祭には参加していたようだ。
今日は8月15日、終戦記念日。人間のエゴで争いが絶えないこの世の中に失望することばかりである。祈りが現状を変えてくれることがあるのだろうか。希望を見出す努力を続けるばかりである。
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